中年男性①
仕事が嫌で辞めたい。けど生活があるし辞めることが出来ない。
中年男性②
すっかりおじさんになったけど、仕事を辞めたいと思っている。
中年男性③
仕事を辞めたいけど、中年の自分が再就職できるのか不安
このような「会社を辞めたいけど辞められない」といった仕事に関する悩みを持った中高年の方は多いはず。
かくいう私もその一人でした。
仕事が嫌で辞めたいと常に思い、病んでいた日々。
いかにしてそんな日々から抜け出したのか、私の場合をお話しします。
いまの現状が苦しい「仕事が嫌で辞めたい」と思っている中高年の参考になれば何よりです。
「仕事を辞めたいけど辞められない」私の場合。
私が働いていた会社は所謂、ワンマン社長のブラック企業気味の会社。
社長の思い付きで無理難題を押しつけられる理不尽が横行する会社でした。
「疲弊する会社で働きづづけること」に疑問を感じ、嫌々ながら働く毎日を過ごしていました。
平日は理不尽なことでも我慢をして働いて、週末だけを目標にやり過ごす日々。
しかしながら週末がやってきても気分は休まらず、気持ちは常にもやもやしたまんま。
ちゃんとした診断を受けてはいませんでしたが、おそらく「うつ病」だったと思います。
それぐらい、会社が嫌で常に「辞めたい」と心の底から願っていました。
しかし、その時すでに家族(嫁と子供二人)もおり、「おじさん」と呼ばれるような年齢になっていた私。「嫌だから」という理由で辞める訳にもいかず、苦しい日々を過ごしながら耐えていました。
(そういった事情も社長は見透かして、余計に無理難題を押し付けてきた)
私の場合は家族のことが気がかりで、辞めたいと思っていても辞めることが出来ない状態でした。
仕事を辞めたいけど辞められない その理由とは?
仕事を辞めたいと思っていても、やはり中年ともなると色々なしがらみですぐに辞めるということは出来ません。
その理由としては下記のようなものがあげられます。
仕事を辞められない理由① 家族の存在
中年男性が仕事を辞めたいと思った時に一番ネックになるのが「家族の存在」ではないでしょうか?
実際、私が一番思い悩んだことは「仕事を辞めて家族が養えるか」といったことでした。
たとえおじさんでも独り身で自由であれば、仕事を辞めて多少食うことに困ることがあっても自分が我慢すればいいだけの話。
しかし、家族がいるとそういう訳にもいきません。
なかなかフットワーク軽く「嫌だから、辞めまーす」なんて軽い気持ちで仕事を辞めることは出来ません。
仕事を辞められない理由② 再就職できるか不安
こちらも「家族の為」につながることにはなりますが、仕事を辞めた後の再就職に不安を感じる為、仕事を辞めることが出来ないという人も多いかと思います。
事実、中年になってからの再就職は厳しいものがあります。
スウェーデンなどの北欧などでは再就職は容易です。
というのもスウェーデン政府が『積極的労働市場政策』などを行い、手厚い教育訓練や就職紹介を重視して失業者の再就職に対してバックアップしています。
スウェーデンでは社会保障も充実し、たとえ失業しても不安のない世の中を作り上げています。

なんて思ってしまいますよね…
といっても我々が暮らすのは日本…
日本は残念ながら、再就職には厳しい国です。
新卒至上主義であり、終身雇用の意識が根強く、一つの会社に添い遂げる者が至上とされる風土が残る日本。
若者ならば、まだやりようがありますが、中高年ともなると再就職先は非常に絞られます。
「仕事を辞めて、中年の自分が再就職できるのか?」といった不安を持つことは至極当然です。
仕事を辞められない理由③ 立場や責任
仕事を辞められない理由として、職場での立場や責任が影響している人もおられます。
「仕事を辞めたいけれど、いま自分が抜けた場合、会社は回らなくなる」など責任感の強い方は考え、会社を辞めづらくしているかもしれません。
仕事が嫌で辞めたい気持ちを持っていながら、自分が抜けた後の会社のことを心配できることは素晴らしいことだとは思いますが、自分だけが我慢をして働き続けることは精神衛生上よくはありません。
立場や責任など改善すれば、離職(または転職)をスムーズに進めることが出来るのであれば、上司や会社に申し出て話し合うべきです。
仕事を辞められない理由④ 引き止められるor辞めさせてくれない
すでに辞めたい意志を伝えたにも関わらず、引き止められるまたは辞めさせてくれないといった場合は会社との話し合いが必要です。
引き止めた側も一時は「なんとか残ってくれ」と懇願するでしょうが、月日が経てばこれまで通りの日常に戻ってしまいます。結局、自分の不満は改善されず「やっぱり辞めたい」なんてことになり堂々巡りに陥ります。
退職の意思を伝えてもスムーズに退職出来ないのであれば「退職代行」という手もあります。
法律のプロがあなたに代わって退職を代行してくれるサービスです。
会社側が何か言ってきても法律のプロだからこそ円満に退職をまとめてくれます。
もし会社側との話がうまくまとまらず、退職出来ないのであれば、退職の悩みは法律相談のプロ【退職代行】に任せてスパッと退職するのが望ましいでしょう。
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仕事を辞められないのであれば、今できることから始める
仕事を辞めたいと思っていても、中年にもなると簡単に辞めることは出来ません。
先に述べた通り、家族のことや再就職のこと職場の関係などいろいろな要因で辞めにくくなるものです。
しかし、だからと言ってストレスを溜めながらいつ改善されるかも分からない定年までの長い道のりを生き続けるのは辛いものがあります。
いまの現状をただ嘆いて悲観しているだけでは前に進むことは出来ません。
ですので、たとえいま仕事を辞めることが出来なくても、未来のために出来ることから始めていきましょう。
仕事が辞められないからといって、「何かを始めてはいけない」というわけではありません。
どういった可能性が広がるかわかりません。
手をこまねいて現状をただ受け入れているだけでは何も変わりません。
それよりも今できることをひとつづつ、少しづつでもはじめて見ることで何かが変わり始めます。
私はこれから述べる改善点を実践することで救われました。
いま「仕事が嫌で辞めたいけど、なかなか辞めることが出来ない」と悩んでいる方の気持ちをいくらかでも軽くすることが出来たならと願っています。
改善点その① 仕事以外のことで夢中になれるものを見つける
「仕事を辞めたい」と感じることは人それぞれ様々な理由があるかとは思います。
しかし、その「仕事を辞めたい理由」にばかり目を向けて、人生を疲弊しているのであれば、別のことに夢中になる時間を作ってやるべきです。
人間は何か「熱中できるもの」を見つけ、それに打ち込めた時、精力的に活動することが出来ます。
それは趣味だったり、仕事だったり人それぞれですが、夢中になれるものに出会えた時、すべては好転します。
「はぁ仕事が嫌。辞めたい…」とマイナスなことばかりに目を向けず、何か自分が打ち込めるものはないかと全く異なるものに目を向けましょう。
昔、ハマった趣味や少し興味があるけどやってみたことのないものなど、新しくチャレンジしたりまた始めるなど、動き出してみましょう。
自ら、能動的に動くことによって、仕事で蓄積されたストレスは軽減されるはずです。
ゴルフ、釣り、登山、映画鑑賞、料理、キャンプ、読書、ショッピング、マラソンなどの趣味を始めてみるのが良いかと思います。
その時は仕事のことは忘れ思いっきり没頭しましょう。
私は趣味を見つけ、仕事の休み時間も趣味に充てるほど熱中してます。そうすることで、仕事中は「嫌」という気持ちよりも「早く終われ」といった早く趣味に没頭したいといった感覚が根付きました。
それまで
「仕事が嫌、仕事早く終われ」
と考えていた自分が
「趣味に没頭したい!仕事早く終われ」
に変わりました。
その時の気持ちは「ワクワク」したものです。
嫌々仕事をしていた日々と比べれば、非常に良い状態です。
「やりたいことなんてすぐに見つけられないよ」って人は下の記事【無趣味】を解消。男性女性に関わらず飽き性でも趣味を見つける方法を読んでみてください。
夢中になれるものを見つけるヒントになるかと思います。
-
【無趣味】を解消。男性女性に関わらず飽き性でも趣味を見つける方法
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改善点その② 副業を始めてみる
「仕事を辞めたいけど辞められない」という理由の中で大きく占める「収入面」での問題。
仕事が本気で嫌だと
「辞めたいけど、辞めると収入がなくなる(生きていけない)だから辞めることは出来ない。」
と追い詰められるような感覚に陥ります。
この「会社に依存した考え方」がより自分を追い込むことにつながります。
そこでおすすめなのが副業です。

とお思いの方もおられるかもしれませんが、転職ではなく副業です。
というのも、仮に見事希望の職場に転職を果たすことが出来ても、「働いてみたら理想と違った」なんて事がないとも限りません。
そうなった時、また「仕事を辞めたい」と思うかもしれません。
これでは繰り返しになり、いつ理想の状態に落ち着くのかわかりません(そもそも現実的に考えて何度も転職は出来ません。)
ですので、
副業を始めて、「本業 + 副業」の収入のスタイルを確立することをおすすめします。
会社に属さず稼いだ副業の収入は自分自身の力で稼いだ収入です。
いざという時、会社を辞めてもその副業分の収入を得る力を持っているということです。
この感覚が養えたら、「会社で働き続けなければならない」といった依存の気持ちが薄れます。
副業で稼いだ額の分だけ、会社に依存する気持ちが軽減されていきます。
わずかな額でも「自らが稼いだお金」というものは自信につながります。
「仕事を辞めたいけど辞められない」という方は副業を始めて会社への依存の気持ちを減らしていきましょう。
合わせて読みたい「おじさんの副業について」の記事です
-
おじさんでも副業で稼ぎたい!中年でもOKの簡単おすすめ副業
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改善点その③ 緊急性がなければ求人情報に登録し、気長に待つ
「会社が嫌。辞めたい」と気持ちの上では思っていてもすぐに辞めたいといった気持ちがないのであれば、とりあえず働きながら再就職を探すといったことでも良いかと思います。
中高年の再就職ともなるとなかなか難しいものがあります。
ですので、とりあえずは転職サイトなどに登録し、自身のプロフィールを入力した上で、希望に見合った求人が出てくるのを気長に待ちましょう。
求人情報への登録はタダです。
登録しない手はありません。
いまよりも良い条件で良い職場環境で働ける道が開けるかもしれません。
下記は求人情報などを手掛ける『株式会社リクルート』が運営する【キャリアカバー】という、高収入転職がメインのハイクラス限定求人サイトとなります。
登録は無料なのでやれるだけの手はうっておきましょう。
緊急性がなければ、焦る必要はありません。
しかし、しっかりと求人情報には目を通してアンテナは常に張っておきましょう。
いざ、転職となって急いで探すよりも、普段から求人に目を通しておけば、良い条件や良い職場環境などを見る目が養われます。
また求人サイトに登録して、希望の条件の求人があれば通知が来るように設定しておきましょう。
改善点その④ 手を抜く
会社を辞めたい理由は人それぞれなので一概には言えませんが、ノルマがきつい、人間関係、仕事の内容、理不尽な扱い(評価や労働時間)など様々な理由があるかと思います。
しかし、「辞めたい」と思っているのに働き続けることは心にとって大変な負担かと思います。
ですので適度に手を抜きましょう。
それぞれの職場での悩みは自分の立場を守ったり、責任を持ったりするために発生しているものかと思います。
それらをすべて抱えずに適当に手を抜いて気楽にやり過ごしましょう。
「こうあるべきだ」と肩ひじ張らずに、適度に手を抜くことで「辞めたい」と追い詰められる感覚がいくらか和らぐでしょう。
それでも気分が晴れない人へ
ここまで読んでみてそれでもやっぱり気分は晴れず
「あぁ仕事辞めたい…けど辞めることは出来ないし、苦しい…」と追い詰められた感覚をまだお持ちの方へ。
ズバリ、ストレートなアドバイスですが、
たとえあなたが嫌と思っている会社でもまともに働けて給料が出ているだけ幸せということを再認識してください。
というよりも平時のなにもないこの平和な時代に生きているだけ幸せと思った方が良いかもしれません。
究極的なたとえになりますが、
つい70数年前であれば紙切れ一枚で招集され、北方南方言われるがまま、粗末な装備で戦争に駆り出された日本人がいた事実を踏まえれば、自分が置かれた状況がいかに幸せなことかを再認識出来るかと思います。
「あぁ仕事が嫌だ」と感じていてもいまある幸せに目を向けてそちらをフォーカスするように考えましょう。
たとえ嫌なことがあったにしても「いまある幸せ」に目を向けることが出来たならいくらか心が軽くなるかと思います。
仕事を辞めたいとは思いつつ、頑張り続けるあなたへ
「仕事が嫌で辞めたいでも家族の為にも辞めるわけにはいかない」と頑張り続けている方へ。
あまり頑張り続けずにたまには手を抜いて、気楽にいきましょう。
いまの現状が苦しくて、仕事を辞めたいと追い詰められているかもしれませんが、気持ちを切り替えるだけで「自分が感じているしんどさ」は変わります。
精神論的な話にはなりますが、気の持ちようでずいぶん心は軽くなるものです。
無理せず、気楽に適度に休んで、人生を楽しめる要素を見つけましょう。
少しでもこの記事であなたの気持ちが晴れたなら幸いです。