中年男性①
「スケボーってやりたいけどいまさらなぁ~」
中年男性②
「昔からスケボーやりたかったけど難しそう」
中年男性②
「もう歳だしいまからスケボー始めるのは恥ずかしい」
といったスケボーを始めたいけど躊躇している30代、40代の中年おじさん世代は多いはず。
しかしいまからでも遅くないですよ!
「若い子に交じってはちょっと」なんて思わないでください!
スケートボードが東京オリンピックに正式採用され、スケボーもマイナースポーツからメジャースポーツへと市民権をえつつある昨今。スケボーに昔から憧れを持ち続けるおじさん世代はかなりの数いるはずです。
そもそもスケボーが日本に入ってきたのは80年代ごろ。
いまの30、40代は幼少期から子供時代にテレビや映画、雑誌なんかでスケボーを目にすることが多かった世代です。私もアラフォーですが子供の頃からスケボーは身近な存在でした。
その時の「かっこいい」とう記憶は今も鮮明に残っているはず。
いまからでも遅くないですよ!
さぁ、尻込みせずに、おじさんだってすぐにスケボー始めちゃっていいんです。その理由と始めるにあたってのコツや注意点をまとめてみました。
この記事を読んで得られるもの
- 中年おじさんがスケボーを始めるメリット
- おじさんでもスケボーデビューが全然OKな理由
- どんなスケボーを選べば良いか
- おじさんがスケボーデビューする上で注意すべき点
中年おじさんがスケボーを始めるメリット
いくつになってもやりたかったら始めちゃっていいんです!
それはスケボーだって同じです。
「スケボーは若い子のものだろう…」
なんて考えないでください。
後述しますが、結構中年のおじさんスケーターも数多く存在してます。いまからのデビューだっていいんです。
それにスケボーを始めるメリットだってちゃんと存在します。
スケボーを始めるメリット
スケボーのメリット
- 純粋に楽しい
- スケボーの運動量はフィットネス効果あり
- 無理なく楽しく痩せられる
- カルチャーを絡めたスポーツなのでかっこいい
- モテる!
など。
最後の方の「カッコいい」や「モテる」なんてのはおまけのようなものですが、まずスケボーは純粋に楽しめます。
趣味としてスケボーを始めるならどっぷりハマること間違いなし。初めの頃はコツコツ反復練習が続きますが、ひとつずつ慣れてきてトリックがメイク出来た時には何とも言えない快感です。その感覚を味わうとすっかりスケボーの魅力に憑りつかれるでしょう。
また運動量もけっこうあります。
「楽しい」→「続く」→「けっこうな運動量」→「痩せる」
といったフィットネス効果もありです。ジムやランニングなどただ痩せるためだけに身体を動かすような運動とは違います。
ただスケボーを楽しみながら取り組んだだけでおまけに痩せることが出来るんです。
お腹周りが気になってきた中年世代にはもってこいです!
こんな一石二鳥なことはありません。
30代、40代おじさん中年世代がスケボーに憧れる理由
スケートカルチャー自体がアメリカで浸透し人気を博したのが1970年代後半。
伝説的なスケートチームが結成され、第一次のブーム、いまでいう「オールドスクール」のスタイルが出来上がりました。
その後、1980年代に入り、スケート界の殿堂入り「トニーホーク」や「ロドニーミューレン」などが活躍し始めます。
この時代に開発されだしたトリックが現在のスケボーのストリートスタイルの基本となりました。この頃から徐々に日本にもスケボーが伝わり広まり始めます。
この頃、映画「バックトゥザフューチャー」で主人公のマーティーが乗りこなしたり、映画「スパルタンX」でジャッキーチェンがトリックを決めるなど、目にする機会が増えます。
この頃に生まれ育った年代の現在30、40代はまさにスケボーが輸入されだした真っ盛りの時代に幼少期を送っているのが一番の理由だと思います。
私も1981年生まれですが、やはりバックトゥザフューチャーなどの記憶は残っていますし現にその憧れからスケボーをしてました。子供心に「ホバーボードはいつ開発されるんだ」と期待に胸をふくらませてました。
おじさんでもスケボーデビューできる理由
さて本題の「おじさんでも全然OK」の理由ですが、先に述べた
「30、40歳のスケートボードに憧れる中年世代」
がポイントです。
最近になって、昔バリバリにスケートしていた30、40歳がいままたスケボーをやり直そうと復帰するケースが多いことです。
また30、40歳代は、スケボーに興味を持ち始めるぐらいの年齢の子供のお父さん世代でもあります。子供と一緒に滑ろうとしている30、40歳代も多くおられます。
「見た目がおじさんだから若い子に交じってスケボーはちょっと」なんてことはないんです。
けっこう中年のおじさんスケーターがいるんですほんとは。
しかもバリバリに滑るのではなく「ちょっとまた滑りたくなって」ぐらいの軽い気持ちなのでそんなに本気で滑ってなかったりします。
軽く流してる程度なので近寄りがたいほどのレベル差はそれほどないかと…(※個人差はあるので本気の人ももちろんいます)
現に先日、昔のスケーターから誘われて一緒に滑りましたがプッシュ(足で蹴ってこぐ)とオーリー(普通のジャンプ)ショービット(板を浮かさずに回す技)ぐらいの初級の技をやる程度で軽く流してました。
またスケーターにはわりといいやつが多いんです。「実はスケボー初心者なんです」とか話しかけたら意外に親切に教えてくれたりします。
スケーターは割と初心者が上手くなっていく工程を見るのが好きだったりします。(※これも個人差あるので全員ではないですが)
恥ずかしいなどと尻込みしてるぐらいなら飛び込んでみてもいいと思います。
どんなスケボー選べばいいの?
スケボーをしたことない人だとスケボー選びは
「どんなスケボー選べばいいの?」
と迷ってしまうかと思います。
板状のものに四輪ついたやつ=スケボー
ですが、ストリートで使えるスケボーはある程度決まっています。
80年代の頃のロケット型のテール(前)とノーズ(後ろ)の形状が異なるオールドスクールな形のもの
(バックトゥザフューチャーやスパルタンXで乗ってたスケボーです)
サーフィンのトレーニングようのロングボード。スピード重視のクルーザー。
またトリックをキメる一般的なストリートの形状のもの。
「スケボーするぞ」って思ったら、まぁだいたいストリート用のスケボーかと思います。
ストリート用のものを選びましょう。
こういうやつですね。
私がはじめて買った板も「サンタクルーズ」でした。アメコミのスポーンの絵が描かれたやつだったなぁ~
ではストリート用のスケボーといってもどんなの選べばいいの?という方のために簡単にご説明。
ストリート用スケボーはピンキリです。
正直、ストリート用スケボー、ピンとキリがあります。
全く使えない子供だましスケボーとしっかりしたストリート用のスケボー2通りあります。
まず子供だましスケボーとは簡単に言うと(こういうと怒られますが)トイザらスなどのおもちゃ売り場に売っているようなスケボーです。はっきり言ってかなり貧弱です。こういったものは選ばないようにしてください。
初めてとはいえ最低限、乗れるものを選んだ方が良いかと思います。
ショップで言えば、「ムラサキスポーツ」に置いているスケボーであればまず大丈夫です。
お住いのお近くにスケートショップなどがあればなお良いです。
スケボーのパーツは大まかに
- デッキ(板)
- トラック(タイヤを留める鉄の部分)
- ウィール(タイヤ)
- ベアリング(タイヤの中に入れる)
で組まれています。(あとデッキテープとビスが必要です)
これらセットで大体、15,000円ぐらいの価格になります。
コンプリートデッキ(すべてがセットになった完成形)で10,000円を下回るものは「貧弱スケボー」の可能性ありです。
そういったものは選ばない方が無難です
(ブランクデッキという「ちゃんとしてるけど安価」ってものもあるにはありますが…)
コンプリートデッキの選び方についてはこちらの記事で解説しております。
初心者におすすめのスケボー。初心者がスケボーを選ぶ際に一番大事なこと
続きを見る
トラックやベアリングなど良いものでそろえると30,000円ぐらいしたりしますが、その辺りは財布とご相談です。
飲みにいくのを何回が我慢して資金調達しましょう。
最初は各パーツでどれを選べばいいか迷うと思うので、既にすべてがセットになった「コンプリートデッキ」を選んだら良いかと思います。
これも先に紹介したサンタクルーズの「スクリーミングハンド」のデッキ。
スクリーミングハンドは有名なので「この絵だったらわかるぞ」って方も多いかと思います。
かっこいいです個人的にはめちゃ好きなブランドです。
この「好き」って感覚も大事なので初めはデッキの「絵が好き!」ってので選んでいいかと思います。
始めのうちはデッキサイズやコンケーブやキック(板の反り具合)などは気にならないと思うので、
自分のテンションが上がる板を選ぶのが良いかと思います。
おじさんがスケボーデビューする上で注意すること
ケガについて
おじさんがスケボーでデビューする上で注意したい点は
やはりケガかと思います。
若い頃でもケガすることはあったので年齢がいってからのデビューはさらに気を付けたいとこです。
スケボーは痛いスポーツなので(板ですねをうったり)ある程度の覚悟は必要です。
一番の心配は大けがで会社を休まざるおえないといったことなので、これにはプロテクターで対応しましょう。
腕、肘、膝、(メットもあれば完璧)用のプロテクターで身体を守ってください。これらを装備していれば大けがはないかと思います。(※無茶をしなければです)
プロテクターを付けていればコケることに恐怖心がなくなりますので、その分思い切った動きができて上達はその方が早いです。 はじめのうちはプロテクターの装着をおすすめします。
プロテクターについては下記の記事で詳しく解説しています。
スケボーする時にプロテクターやヘルメットが必要な理由を解説
続きを見る
ストリートの天敵 警察について
若い頃ならある程度の無茶もできたのですが、大人になって流石に警察に注意されたりってのは嫌ですよね。
ですのである程度、人の迷惑にならない場所、時間帯で滑るようにしましょう。理想はスケートパークです。スケートパークなら上手いスケーターもいるので参考にしたりアドバイスをもらえたり仲間も増えやすいです。
スケートパークが近くにないって方は河川敷なんかがおすすめだったりします。もちろん近所の住人からNGが出るってとこもあるとは思うのでご注意ください。
また河川敷などで滑る場合、砂などが多くスケボーのベアリングの調子が悪くなることがあるので、そういった場所はできれば避けた方がいいです。砂っぽいとこしかないって場合はほうきで掃いて掃除しちゃいましょう。
掃除をすれば滑りやすくなり近所の人からも「スケーターっていいことするのね」と一石二鳥です。
また、滑るなら昼間の時間帯が良いかと思います。私も昔は夜から深夜にかけてストリートで滑りまくってましたが、格段に警察に通報される率が上がります。大人になってストリートで警察から注意されるのは避けたいところです。
スケボーの練習は?
正直これは反復練習です。近道はありません。しいて言うなら
「一人で滑るよりもうまい人と一緒に滑る」
ということ。
はじめてスケボーを始めるとプッシュの仕方、チクタク、オーリーなど初級の技でもつまずきます。
特にオーリーは最初の壁かと思います。
うまいスケーターにアドバイスをもらいながら練習する方がはるかに成長速度があがります。またモチベーションも一人で滑るよりも長続きするので仲間を見つけることが大切です。
「なかなか近くに滑っている人見つからない」なんて人はSNSなどで検索をかけてみれば、スケーター仲間募集などといった項目も見つかりますので一度探してみてください。
それでも見つからない場合はインスタグラムなどでスケボーのハッシュタグで探せばスケーターが見つかります。
その中でも初心者の人があげている投稿にコンタクトをとって「私もスケボーはじめました。フォローさせていただきます」なんてコンタクトをとるとSNS上でですがつながったりします。
このSNSでのつながりですが、これは結構励みになります。やはり仲間がいるってのは心強いです。
特に「中年のおじさんになってからスケボーを始めた」なんて境遇の人はシンパシー感じまくりです。
一緒に滑ることは難しいかもしれませんが、こちらもモチベーション維持にはアリかと思います。
スケーターのイメージ
しかしながら、どんなに注意していても残念ながらストリートスポーツをよく思わない人はいます。
「スケボーなんて不良のスポーツ」と思っている人はまだまだいます。
オリンピック競技になり認知度は上がりましたがまだまだマイナースポーツです。
他のスケーターのイメージも悪くしないよう、ごみ捨ての管理や交通ルールなどは守りましょう。
先に述べたゴミ拾いや近所の人への挨拶など、そういった細かな点で「実はスケーターはクリーンで良いやつ」
なんてイメージを持ってもらえたらギャップの効果で好感度が上がったりします。
スケボーがメジャースポーツへ
オリンピック正式種目となったスケボー競技。
日本からは堀米雄斗くんや岡本碧優さん、四十住さくらさんなどメダル獲得が期待される選手が多くいます。
彼らの力によってスケボーがより多くの人に理解され、メジャースポーツになることを期待しています。
そうしてより多くの老若男女が楽しめるスポーツになればうれしいですね。
少しでもスケボーをやってみたいなと思う人はぜひチャレンジしてみてください。恥ずかしいとか自分には無理なんて思わないでください。スケボーは達成感のある楽しいスポーツです。
この記事がスケボーを始めたいおじさんの背中を押すことが出来れば幸いです。
スケートスポット、スケートパークでお待ちしています!ぜひ一緒に滑りましょう!